安保ウォッチング 

F15戦闘機が初の海外派遣訓練(6/25)

 航空自衛隊は、初めてF15戦闘機とE 2C早期警戒機を海外に派遣して、日米共同訓練を行なう。
 これは今年度第1回目の空の日米共同訓練で、場所はアメリカのグァム島アンダーセン空軍基地とその周辺空域である。期間は6月21日から25日までの5日間の予定。
 航空自衛隊は昨年夏、米本土のアラスカ州で実施された米軍の演習にF15戦闘機を派遣させようと計画したが、その時は、米軍の空中給油機からの「空中給油訓練」をすることとしていた。しかし、「(戦闘機への空中給油は)他国への攻撃を可能にし、専守防衛を逸脱する」との異論に配慮し、派遣そのものを見送った(「東京新聞」6月5日付)という経過があった。
 今回は、グァム島までの間に、空中給油をせず、硫黄島に立ちよって、そこで給油を受けることとして、初めての戦闘機と早期警戒機の海外派遣を行なうものである。
 参加するのは、航空自衛隊からは、第7航空団305飛行隊(茨城県・百里基地所属)のF15J戦闘機6機と、早期警戒隊(青森県・三沢基地所属)のE2C早期警戒機2機。米空軍からは、第5空軍第18航空団(沖縄県・嘉手納基地所属)のF15戦闘機6機とE3B早期警戒管制機1機。
 訓練項目は、「電子戦環境下における防空戦闘訓練、戦闘機戦闘訓練、再発進準備訓練」(「朝雲」6月10日付)で、日本国内では訓練空域の制限などから実施できなかった「米電子戦機の支援を受けて実戦的な電子戦訓練」(「海上自衛新聞」6月11日付)を行なうこととしている。
 新ガイドライン路線の下、「戦える自衛隊」にむけて、日米共同演習もエスカレートしている。
 一方、初めての日韓軍事訓練実施にむけての準備が進められている。6月16、17の両日、韓国海軍作戦司令部(鎮海)で、海上自衛隊と韓国海軍の第2回調整会議が開催される。
 同会議には海上自衛隊から第4護衛隊首席幕僚ら5人が、韓国海軍から第5戦団長ら15人が参加して、日韓共同訓練の細部日程、実施要領などを協議する。予定では、この8月に九州と済州島の日韓の中間海域で、共同訓練が実施される。
 周辺事態法の成立をうけて、日韓の軍事連携態勢も新しい時代に入り、危険水域に踏み込むことになろうとしている。

次回予告 日米安保体制 新たな段階へ(7/15掲載予定)

この記事は平和委員会が発行する平和新聞(月3回発行)に掲載されています。
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