新聞切り抜きのススメ(03/1/1)

 新年 おめでとうございます。

 戦雲ただよう中での新年となりましたが、本年も本欄をよろしくお願い申し上げます。

 年のはじめにあたって、平和の問題に関心をお持ちになる皆様に、新聞紙の「切り抜きのススメ」を記してみたいと思います。確か以前にも書いたことがあるので、2回目となりますが、「継続は力なり」ということで、ご勘弁くださるようお願い申し上げます。

 まず切り抜きの目的ですが、これは情勢に適切に対応した運動を進めるということにつきます。運動を進めるにあたって、情勢認識を正しくし、深めるための手段としての切り抜きです。

 情勢は常に動くものですから、その動きを系統的に追うことが必要です。突発的な出来事も、必ず原因はあるもので、それは普段の系統的な情勢の把握があれば、その文脈を読み取ることが容易とな
ります。この系統性を担保するのが切り抜きの蓄積です。

 人間は忘れる動物ですから、忘れることは不可避です。ですから切り抜きを蓄積することで、それをカバーするのです。記憶を物化して、モノとして残すのです。

 切り抜き作業は毎日する必要はないので、週に1回とか、月に1回とか、自分なりのペースを決めて、まとめてすればかなり効率的です。

 切り抜きの大事なノウハウの一つが、分類するということです。自分なりのテーマがそれぞれの人にとってあるはずですが、多分、それは単一ではないでしょう。情勢というものが単一の構造ではないからです。多面的で多様性があるのが情勢です。ですから、切り抜いた記事をひとまとめにしておくのではなく、分類するというのがポイントです。分けるというのは分かるということと同義です。

 このために、切り抜いた記事はバラしておく必要があります。ノートなど綴じたものに貼らないでおくことです。ノートなどに貼ってしまうと、確かに時系列で並びますが、事象と事象の関係をを考え、関連している意味を考える際には不便です。このため、内容ごとに分類し、それを封筒(A4版)に入れて、タイトルをつけておくのです。この分類したものについては時系列にしておくことが必要になります。

 新聞というものはただ受け身で読んでいると、「新聞に読まれて」しまいます。切り抜きという作業は新聞を能動的に「使う」という姿勢ですから、新聞を「読みとる」立場に転換します。

 切り抜きをする際の最大のポイントは完全をめざさないことです。だいたい完全ということはありませんから、自分流で、自分のペースで、自分に必要な範囲でいいのです。肩に力をいれずに、リラックスして切り抜くことをおすすめします。

 ということで、本年もよろしくお願い申し上げます。

03/1/1記
松尾 高志

この記事は平和委員会が発行する平和新聞(月3回発行)に掲載されています。
平和新聞の購読希望者は03(3451)6377までお問い合わせください。

HOME | 安保ウォッチング | 平和のための戦争展 | 鎌倉市平和委員会 | 平和資料 | ゲストブック

peace-kanagawa.org
since 1999.5.7