陸・海・空3自衛隊が海外で共同演習 (00/6/15)

 陸・海・空3自衛隊がそろって、ハワイ、グァムで日米共同演習を実施している。

 陸上自衛隊の共同演習は「ヤマサクラ38」(平成12年度日米 共同方面 隊指揮所演習)が、6月4日から14日まで、米・ハワイ州フォート・シャフターで行なわれている。

 この演習には日本側からは、内田西部方面総監部幕僚副長を統裁官に、陸幕、西部方面 隊など85人と、海・空自衛隊、統合幕僚会議などの要員100人が参加、米軍側からは、在日米陸軍司令部・ 第9戦域陸軍地域コマンド参謀長ロス大佐を統裁官に、在日米陸軍司令部・第9戦域陸軍地域コマンド、第1軍団、第5空軍の約11 0人が参加している。「ヤマサクラ」演習は毎年2回、日本と米国で交互に実施されているものである。

 航空自衛隊の共同演習は「コープ・ノース・グァム00」が、5 月30日から6月3日まで、グァム・アンダーセン空軍基地とその周辺空域で、行なわれた。

 日本側からは、第6航空団(小松基地)飛行群司令の庄田1佐を 指揮官に、F15戦闘機10機(小松基地所属)と警戒航空隊(三 沢基地)のE2C早期警戒機2機、人員約190人が、米軍側からは、第5空軍第605航空作戦隊長のマーフィー空軍大佐を指揮官に、第5空軍第18航空団(嘉手納基地)のE3B空中警戒管制機(AWACS)1機、KC135空中給油機2機、第11空軍354戦闘航空団 (アイエルソン基地)のF16戦闘機6機が参加している。訓練項 目は戦闘機戦闘訓練、防空戦闘訓練、再発進準備訓練、電子戦訓練 などで、航空自衛隊が昨年に続いて、海外で共同訓練を実施するのはこれで2回目となる。

 そして、海上自衛隊はハワイ海域での多国籍間海軍演習「リムパ ック2000」に参加している。演習期間は5月30日から7月6 日まで。

 「リムパック」は米第3艦隊が主催して、2年に1回実施されているもので、今年で17回目。海上自衛隊の参加は80年からで今 年で11回目となる。今年の「リムパック」演習は7カ国(米国、 オーストラリア、チリ、カナダ、韓国、イギリス、そして日本)か ら、艦艇約50隻、航空機約200機、兵員約2万2000人が参 加しており、海軍の共同演習としては世界最大規模。

 今年の演習シナリオには初めて「民族紛争」が想定され、「ストロング・エンジェル」と名付けられた多国籍軍による「人道支援」 作戦演習(6月10日から15日まで)が実施される。海上自衛隊はこの演習項目にはオブザーバー参加に止める、としている。

 なお、「周辺事態法」には盛り込まれていない「船舶検査」活動について、日米共同訓練を実施すると報道されている(「朝日新聞」 6月2日付)。海上自衛隊は新ガイドラインとは関係ない海上警備行動の一環だとしているが、米側は「国連安保理決議に基づく船舶検査活動」と認識しているという。  新ガイドライン路線にもとづく、日本の軍事力の強化が今回の一連の軍事演習ですすめられているといえよう。

松尾 高志
2000.6.7記

 

 

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