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米フィリピンが共同軍事演習米比地位協定が廃棄され、在比米軍が完全撤退した後の1995 年11月以来、初めての、米比共同軍事演習がフィリピンで実施されている。これは昨年5月に部隊訪問協定(Visiting Force Agreement=VFA)が比上院で批准されたのをうけたもの。米比相 互防衛条約は当然ながら実効性をもっている。 この米比連合/統合演習は「バリカタン」演習と名付けられてお り、米軍側約2000人、フィリピン軍側約3000人の合計約5 000人が参加する。参加する米軍の先遣部隊は2月12日には沖 繩やアラスカから空路、マニラ国際空港に到着した。本格的な演習 は2月21日から3月3日まで実施される。 21日には、パラワン島で医療関係の総合訓練が行なわれた。ついで、クラーク旧空軍基地やスービック旧海軍基地などで救援や戦闘訓練を展開、28日にはマニラ南方のカビテ州で、陸、海、空軍による大規模な揚陸演習を実施する予定である。 日本からは、在沖第3海兵師団の部隊がフィリピンに派遣される。 海兵隊の部隊はこのほか、ハワイやカリフォルニア州からも派遣される。 アメリカはシンガポールに補給中継基地を置いている以外には東南アジアには米軍を駐留させておらず、東北アジアには「ベース」(基地=駐留軍を配備)、東南アジアには「プレース」(いつでも 軍が利用できるようにアクセス権を確保)を置くとの方針をとっている。今回の演習はこの「プレース」の活用である。 米太平洋軍は沖繩、ハワイを戦略拠点として、東南アジアにいつでも軍事力を展開しうる態勢を保持している。 なお、横須賀を母港とする米空母「キティホーク」は、この演習との関係は不明だが、2月13日、母港を出港した。3月上旬に帰 港の予定である。 2月15日午前、沖縄県のたび重なる自粛要請を無視する形で、 在沖米海兵隊第36海兵航空群所属のAH-1Wヘリ4機と、ヘリへの空中給油を行なうKC-130空中給油機1機が、普天間基地から石垣島の石垣空港に飛来した。石垣空港では給油を行なった後、フィリピンに向かった。この海兵隊の航空機はフィリピンでの演習に参加する途中のものであった。在沖米軍は帰途の3月2日にも石垣空港を 利用することを要求している。 石垣島は米軍が軍事利用を既成事実化しようとしているのに対して、石垣島と沖縄県がこれまでも抵抗しつづけている。給油目的の石垣空港の軍事利用は85年以来のことである。新ガイドライン路線のもと、日本の民間空港、港湾を自由に軍事利用することを露骨に進めている中で、今回の強硬着陸・給油が行なわれた。 看過できない事態である。 松尾 高志
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