「キーン・ソッド」演習の監視と告発運動を (00/10/25)
11月2日(木)から18日(土)の17日間、日本本土および 周辺海空域で、米軍と自衛隊による「模擬戦争行動」が展開される
ことになります。
演習名は「平成12年度日米共同統合演習(実動演習)」、英語のコード名は「キーン・ソッド2001」です。統合演習ですから、
陸・海・空自衛隊、米陸・海・空軍・海兵隊が全部参加します。 また、この演習の一環として、陸上自衛隊の第2混成団と第6師団
は米陸軍、米海兵隊との二つの日米共同実動演習を実施します。
統合演習の参加は自衛隊から約1万570人、艦艇約10隻、航 空機約160機が、米軍からは兵員約1万830人、艦艇約10隻、
航空機約150機が参加します。
統裁官は自衛隊は藤縄統合幕僚会議議長、米軍はヘスター在日米 軍司令官があたります。
演習では、「我が国に対する武力攻撃への対応のほか、各種の事 態」を「想定」(自衛隊発表文)して行われます。このことは、
「我が国に対する武力攻撃」(いわゆる「日本有事」)だけではな く、そのほかの「各種の事態」も想定するわけですから、「周辺事
態」、「ゲリラ・コマンド攻撃」なども当然、含まれることになり ます。新ガイドライン路線のもとでの、この演習のシナリオは、
「周辺事態」が「日本有事」に波及するという流れになっているこ とと思われます。
演習はシナリオに沿って、原則的には時系列(時間の経過に伴い作戦が展開される)で実施されると思われますので、演習の監視行動はこのことを念頭においておくことが必要だと思います。
演習が実施される場所は陸上は演習参加部隊の所在する駐屯地、基地すべてが含まれます。
自衛隊については以下のとおりです。
○統合幕僚会議事務局、情報本部=市ケ谷(東京都)
○陸上自衛隊 陸上幕僚監部=市ケ谷(東京都)
東北方面隊=東北地方の基地
東部方面隊=関東地方の基地
中部方面隊=中部地方の基地
第1ヘリコプター団(司令部)=木更津(千葉県)
○海上自衛隊 海上幕僚監部=市ケ谷(東京都)
自衛艦隊(司令部)=横須賀(神奈川県)
横須賀、呉、佐世保、舞鶴各地方隊
教育航空集団(司令部)=下総(千葉県)
○航空自衛隊 航空幕僚監部=市ケ谷(東京都)
航空総隊(司令部)=府中(東京都)
(航空総隊に属する全基地)
航空支援集団(司令部)=入間(埼玉県)
(航空支援集団に属する全基地)
米軍側は、在日米軍司令部=横田(東京都)
在日米海軍司令部=横須賀(神奈川県)
在日米陸軍司令部=座間(神奈川県)
米第3海兵機動展開部隊司令部=キャンプ・コートニー(沖縄県)
嘉手納基地=沖縄県
三沢基地=青森県
岩国基地=山口県
今回の統合演習の特徴は、これまで実施してきた各種訓練に加えて「新たに平時・有事・周辺事態を想定した」(「朝雲」10月1
2日付)、在外邦人等輸送作戦、捜索救助作戦、災害救助活動、そ して有事を想定したゲリラ・コマンド対処作戦を実施することです。
在外邦人等輸送作戦は、航空機によるものは11月7日に築城基地と岩国基地との間で、艦艇によるものは11月10、11日に佐世保基地で、それぞれ「外国の空港、港湾を想定して」行います。
捜索救助作戦は、11月8日から10日にかけて、三方面の海域 (山口県萩沖=日本海、福岡県芦屋沖=対馬海峡、高知県足摺岬西方=四国沖)で実施されます。この際、「米沿岸警備隊と米海兵隊員が救難する」と「星条旗」(10月7日付)が報じています。
災害救助活動は、11月9日に米軍横田基地で「原因不明の爆発で火災が発生、米軍から地方自治体を通
じ自衛隊に災害派遣を要請する」というシナリオで実施されることになっています。
ゲリラ・コマンド対処作戦は陸上自衛隊が米陸軍、米海兵隊とあいば野、王城寺両演習場で実施する実動演習の中に組み込まれています。
概略、以上のような「模擬戦争行動」が西日本を中心とした全国の本土および周辺海・空域で展開されることになります。
新ガイドライン路線にもとづいて、日米軍事同盟を一層強化しようというこの演習に反対し、演習の実態を監視・告発する行動が全国各地でとりくまれようとしています。日本平和大会への取り組み
とこの行動を組み合わせて、運動を強化することが求められていると思います。
松尾 高志
2000.10.16記
この記事は平和委員会が発行する平和新聞(月3回発行)に掲載されています。
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